BOOK
“取ろうと思ったが勝手が分からない”実務担当者へ。一次情報から書き起こす受賞の設計図。
本書は、グッドデザイン賞 受賞コンサルティング「Gメソッド」(G-METHOD)が、実際の応募・審査を伴走してきた経験をもとにまとめた、実務の手引きです。掲げているのはひとつの考え方です。受賞は、運や巡り合わせではなく、再現できる仕事である、ということ。何が評価され、何が評価されないのかを分解し、次の応募でも活かせる型にする。それがこの本のねらいです。
受賞の分かれ目は、突きつめると二つに集約されます。
ひとつは、グッドデザイン賞の審査に"刺さるストーリー"を構築できるか。良いものを作っただけでは通りません。「なぜ社会に必要か → どんな成果が出たか → 再現できる仕組みか」という、審査に響く物語へ、対象の価値を翻訳しきれるかが勝敗を分けます。
もうひとつは、そもそも審査員に刺さるUSP(独自性・他にない提供価値)があるか。ここが本質です。まず「この対象に、審査で戦えるUSPがあるか」を冷静に見極める。あれば研ぎ澄まして言語化し、弱ければ、既存の強みや事実のなかから"まだ言語化されていないUSP"を発掘・再定義します(誇張や捏造はしません)。USPなきストーリーは、通りません。
これから初めて挑む方にも、一度挑んで手応えがつかめなかった方にも、読み進めやすい構成にしています。
全体像から受賞後の活用までを、七つの章で順にたどります。中心に置くのは、一貫して「審査に刺さるストーリーの構築」と「USPの見極め・発掘・言語化」です。
| 章 | テーマ | 学べること |
|---|---|---|
| 1 | 全体像とスケジュール | 一次審査(書類)→二次審査(現品・資料)→受賞発表までの流れと、年間スケジュール、提出要件の管理。応募者が主催者へ支払う公式費用の全体像も、事実として整理します。 |
| 2 | 審査の評価軸 | 人間的・産業的・社会的・時間的という四つの視点。審査員が対象の何を見ているのかを、応募者の言葉に置き換えて理解します。 |
| 3 | USPの見極め方 | 「この対象に、審査で戦えるUSPがあるか」を冷静に診る"USP診断"の考え方。弱ければ、事実の範囲でまだ言語化されていないUSPを掘り起こす手順まで。 |
| 4 | カテゴリー選定 | 応募する区分で勝率は変わります。激戦区を避け、自社の強みが公式の「重視点」と合う区分をどう選ぶか。 |
| 5 | 審査に刺さるストーリーと申請文章の型 | 課題発見→成果→再現できる仕組みという3本柱で骨格をつくり、厳しい字数制限のなかで価値を翻訳しきる申請文章の型。 |
| 6 | 二次審査の作り込み | A1パネル・A3資料・動画の設計。読み順を〈なぜ必要 → 成果 → 再現性〉にそろえ、観察しやすさを重視する考え方。 |
| 7 | 受賞後の活用 | 受賞を、広報・営業・採用・商品開発へ接続する設計。獲って終わりにしないための最後の一章。 |
審査は、次の四つの視点から総合的に見られます。自社の対象がどの視点で強く、どの視点が手薄かを把握することが、ストーリー設計の出発点になります。
| 視点 | 問われていること |
|---|---|
| 人間的な視点 | 暮らしや使い手にとって、どんな良さがあるか |
| 産業的な視点 | 産業・ビジネスとして成立し、再現できるか |
| 社会的な視点 | 社会や地域の課題に、どう応えているか |
| 時間的な視点 | 持続可能で、普遍的な価値を持つか |
強い応募には、共通する型があります。この3本柱で骨格を組み、四つの視点に対応させていきます。
| 柱 | 問い | 中身 |
|---|---|---|
| 課題発見 | なぜ社会に必要か | 背景にある課題を発見し、対象が必要とされる理由を示す |
| 成果 | どんな成果が出たか | データ・エビデンスで裏づける(誇張せず、事実のみで) |
| 再現できる仕組み | 続けられるか・広げられるか | 普遍性・シリーズ化・権利化(意匠・特許)で、再現性を示す |
本書では、応募にあたって発生する公式費用も事実として整理します。これは当社のコンサルティング費用ではなく、応募者がグッドデザイン賞の主催者へ支払う実費です。年度・カテゴリーによって変動するため、必ず公式(g-mark.org)で最新の金額をご確認ください。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 一次審査料 | 16,500円 |
| 二次審査料 | 71,500円 |
| 受賞パッケージ料 | 181,500円 |
受賞の情報は、ネット上に断片的にあふれています。しかし、その多くは伝聞をなぞった二次情報で、いざ自社の応募に当てはめようとすると粒度が足りません。本書が拠りどころにするのは、二つの一次情報です。
たとえば申請文章には、厳しい字数制限があります。概要は160字、ポイントは各50字、背景・経緯・実績・自由記入・差異はそれぞれ400字前後、産業財産権は100字ほど。この制約のなかで価値を翻訳しきるには、抽象的な形容詞ではなく、具体×固有名詞×数値(事実の範囲で)を選び抜く必要があります。こうした現場でしか分からない手触りを、型として持ち帰れることが、この本のいちばんの価値です。
本書「グッドデザイン賞を"再現"する」は、近日刊行・無料配布を予定しています。まずは読み、自社の対象を四つの視点と3本柱に当てはめて整理してみてください。そのうえで「自分の対象は、審査で戦えるのか」を確かめたくなったら、無料相談へお進みください。ご相談の入口は、二つです。
| 入口 | こんな方に | 内容 |
|---|---|---|
| スポット相談 | まず勝ち筋・USPを単発で見極めたい | USP診断、カテゴリー選定や応募可否のセカンドオピニオン。応募すべきか、どの区分でどう戦うか、その入口を単発でご一緒します。 |
| フルカバー | 一次審査から二次審査まで、受賞まで一気通貫で伴走してほしい | USP診断・カテゴリー選定・審査に刺さるストーリー設計・申請文章の設計と添削・入稿・二次審査ディレクション(A1パネル/A3資料/動画)・スケジュールと提出要件の管理・受賞後の活用設計まで。主力プランです。 |
費用は、対象の状態や難易度によって個別にお見積りします。まずは無料相談で、進め方とあわせてご案内します。金額よりも先に、「戦えるUSPがあるか」を一緒に確かめるところから始めましょう。
Gメソッドは、公益財団法人日本デザイン振興会およびグッドデザイン賞公式とは一切関係のない、独立した第三者のサービスです。受賞を確約するものではありませんが、審査に刺さるストーリーの構築とUSPの言語化を通じて、受賞可能性を最大化します。公式の最新情報は、必ずg-mark.orgでご確認ください。