PROCESS

受賞までの流れ

応募エントリーから受賞発表まで。年間スケジュールと費用の全体像、各段階でどう伴走するか。


受賞までの流れ ― 勝負は「応募前」に決まっています

グッドデザイン賞は、応募から受賞発表まで、およそ1年をかけて段階的に進みます。多くの方が「良いものを作ってから応募を考える」順序で臨みますが、受賞の分かれ目は、そのもっと手前にあります。

私たちが最初に行うのは、価格や制作の話ではありません。この対象に、審査で戦えるUSP(独自性・他にない提供価値)があるかを冷静に見極めることです。そして、あるならそれを研ぎ澄まし、まだ言語化されていないなら既存の強みや事実の中から発掘・再定義します(誇張や捏造はしません)。その上で、「なぜ社会に必要か → どんな成果が出たか → 再現できる仕組みか」という審査に響くストーリーへ、対象の価値を翻訳しきります。良いものを作っただけでは通りません。USPなきストーリーは通らないからです。

このページでは、受賞までの一年をどのように歩むのか、そして各段階でGメソッドが何を伴走するのかを、公式費用の目安とあわせて整理します。

1. 年間スケジュールの全体像

下表は、グッドデザイン賞の一般的な年間の流れです。時期は年度によって前後しますので、正確な日程・要件は必ず公式(g-mark.org)でご確認ください。「やること」の欄には、応募者ご自身の作業と、私たちが伴走する内容の両方を含めています。

時期の目安 段階 公式費用の目安(主催者へ支払う実費) やること
応募前(〜3月頃) 準備・戦略設計 USP診断/カテゴリー選定/審査に刺さるストーリーの骨格づくり/申請文章の設計
4〜5月頃 応募受付・一次審査料の支払い 一次審査料 16,500円 申請情報の入稿/ポイントシート・各文章欄の最終仕上げ
6月頃 一次審査(書類審査) ―(一次審査料に含む) 審査結果を待つ/並行して二次審査の準備に着手
7月頃 一次審査 結果発表 通過の場合、二次審査へ進む準備を本格化
8月頃 二次審査(現品・資料による審査) 二次審査料 71,500円 A1パネル/A3資料/動画の制作・入稿/現品の搬入出/当日対応
10月頃 受賞発表 受賞時 受賞パッケージ料 181,500円 受賞後の広報・営業・採用への活用を設計

※公式費用は年度・カテゴリーによって変動します。上記はあくまで目安であり、応募者が主催者(公益財団法人日本デザイン振興会)へ支払う実費です。最新の金額は公式(g-mark.org)でご確認ください。

ご覧のとおり、応募受付が始まる4〜5月の時点で、勝負はほぼ決しています。申請文章を書き始めてからでは、間に合わないのです。だからこそ、私たちの伴走は「応募前」から始まります。

2. 各段階でGメソッドが伴走すること

私たちは、一次審査から二次審査まで、受賞までを一気通貫で伴走します。とりわけ価値の中心であるUSP診断とストーリー設計は、応募前から一次審査までの最も早い段階で行います。ここを外すと、後工程のどれだけ丁寧な作業も報われないからです。

応募前 ― USPの見極めと、刺さるストーリーの設計

最初に、対象の事実を徹底的に洗い出し、審査で戦えるUSPがあるかを診断します。あれば言語化して研ぎ澄まし、弱ければ、すでにある強みや実績の中から「まだ言葉になっていない独自性」を発掘・再定義します。そのUSPを核に、次の3本柱で"刺さるストーリー"の骨格を組み立てます。

  • 課題発見:なぜこの対象が社会に必要なのか
  • 成果:どんな結果が出たのか(データ・エビデンスで裏づける/事実の範囲で)
  • 再現可能な仕組み:一過性ではなく、普遍性・シリーズ化・権利化で再現できるか

あわせて、カテゴリー選定も応募前に確定させます。区分によって勝率は変わります。強みが「その区分の重視点」と重なる場所を、公式が公開する重視点と1対1で照合しながら選びます。

一次審査 ― 申請文章を、審査の視点に噛み合わせる

グッドデザイン賞の申請は字数制限が厳しく、限られた文字数に価値を凝縮する設計力が問われます。私たちは、先にポイントシートを固め、各文章欄を連動させて作り込みます。400字の欄は「論点を明示してから3点で展開する」構成に。抽象語ではなく、具体・固有名詞・数値(誇張せず、事実のみ)で語ります。意匠権・特許などがあれば、USPの客観的な裏づけとして明記します。

その際、審査の4つの視点――人間的(暮らし・使い手)/産業的(産業・ビジネス・再現性)/社会的(社会・地域課題)/時間的(持続可能性・普遍性)――のどこに、この対象の価値が最も強く響くのかを見定め、文章の重心を合わせていきます。

二次審査 ― 現品・資料で、ストーリーを"見える形"にする

二次審査は、現品と資料による審査です。ここでも一貫して〈なぜ必要か → 成果 → 再現性〉の読み順を保ちます。

  • A1パネル:1枚で全体像が伝わるよう、読み順を〈なぜ必要か → 成果 → 再現性〉で設計します。
  • A3資料:10ページ前後で、表紙は指定様式に沿って作成します。過度な演出は避け、審査員が観察しやすいことを最優先にします。
  • 動画:タブレットでのループ再生を想定し、90〜100秒・テロップ主体でまとめます。

締切・入稿・現品の搬入出まで、段取りを管理し、抜け漏れを防ぎます。

受賞後 ― 受賞を「使える資産」にする

受賞はゴールではなく、起点です。広報・営業・採用の各場面で受賞をどう活かすか、活用の設計まで伴走します。

3. 費用の全体像 ― 公式の実費と、当社の伴走費用

費用は、性質の異なる2種類に分けて考えると分かりやすくなります。ひとつは主催者へ支払う公式費用(実費)、もうひとつは私たちの伴走費用です。

公式費用(応募者が主催者に支払う実費)

次の費用は、応募者が主催者へ直接支払うもので、私たちのコンサルティング料金ではありません。段階を進むごとに発生します。

項目 目安 発生するタイミング
一次審査料 16,500円 応募・一次審査へのエントリー時
二次審査料 71,500円 一次審査を通過し、二次審査へ進む時
受賞パッケージ料 181,500円 受賞が決定した時

※上記は年度・カテゴリーによって変動します。金額はあくまで目安ですので、応募前に必ず公式(g-mark.org)でご確認ください。受賞パッケージ料は受賞が決まって初めて発生する費用です。

当社の伴走費用について

私たちの伴走費用は、対象の状態や難易度によって個別にお見積りします。USPがすでに明確な対象と、これから発掘・再定義が必要な対象とでは、必要な工数が大きく異なるためです。まずは無料相談で対象を拝見し、ご案内します。プランは次の2つです。

  • フルカバー:一次審査から二次審査まで、受賞までを一気通貫で伴走する主力プランです。USP診断・カテゴリー選定・審査に刺さるストーリー設計・申請文章の設計と添削・入稿・二次審査ディレクション(A1パネル/A3資料/動画)・スケジュールと提出要件の管理・受賞後の活用設計までを含みます。
  • スポット相談:勝ち筋とUSPを単発で診断する入口です。カテゴリー選定や応募可否について、セカンドオピニオンとしてご活用いただけます。

投資対効果の考え方

費用を「支出」ではなく「投資」として見るとき、比較すべきは金額そのものではなく、受賞が生む効果です。グッドデザイン賞の受賞は、広報・営業・採用・ブランド価値の各面で、長く使える第三者からの評価になります。

一方で、審査料は通過してもしなくても戻りません。つまり、最も大きな損失は「勝てないまま応募して、実費だけを失うこと」です。私たちの役割は、応募前にUSPを冷静に見極め、通る見込みのあるストーリーへ翻訳しきることで、投じた費用が成果に結びつく確率を高めることにあります。

私たちは公式や主催者とは一切関係のない独立した第三者であり、受賞を保証するものではありません。お約束できるのは「受賞可能性を最大化すること」です。

4. よくあるつまずきと、その回避策

実際の応募・審査を伴走してきた経験から、多くの方が同じ場所でつまずきます。代表的なものと、その回避策を挙げます。

つまずき なぜ起きるか 回避策
「良いものだから通るはず」で応募してしまう 品質の高さと、審査に刺さるUSP・ストーリーは別物だから 応募前にUSP診断を行い、戦えるかを冷静に見極める。弱ければ言語化されていない独自性を発掘する
申請文章を書き始めてから慌てる 勝負は応募前に決まっており、直前では戦略を組み直せないから 応募の数か月前からストーリーとカテゴリーを固め、文章はその翻訳作業に徹する
激戦区のカテゴリーに正面から挑む 区分によって勝率が変わることが知られていないから 強みが「その区分の重視点」と重なる場所を選ぶ。区分の閾値は事務局に確認する
字数制限に負けて内容が薄まる 厳しい字数の中で価値を凝縮する設計が難しいから 先にポイントシートを固め、各欄を連動させる。400字欄は「論点明示→3点展開」で書く
抽象的な言葉ばかりで印象に残らない 「革新的」「高品質」等の抽象語は差が伝わらないから 具体・固有名詞・数値(事実の範囲で)に置き換える。意匠・特許はUSPの客観的裏づけとして明記する
二次審査の資料を演出過剰にしてしまう 目を引くことと、審査員が観察しやすいことは違うから 読み順を〈なぜ必要か→成果→再現性〉に統一し、観察しやすさを最優先にする
締切・入稿・搬入の段取りで消耗する 提出要件が細かく、本業と並行すると抜けが出やすいから スケジュールと提出要件を一元管理し、期限逆算で進める

これらはいずれも、早く動けば動くほど回避しやすくなります。「応募しようか迷っている」段階こそ、最も相談のタイミングです。まずは無料相談で、この対象に審査で戦えるUSPがあるかを、私たちと一緒に見極めるところから始めましょう。

FIRST STEP — 無料の勝ち筋診断

「取れるかどうか」から、「どう取るか」へ。

自社の対象がどのカテゴリー・どの評価軸で戦えるか。まずは無料の勝ち筋診断で、受賞への現在地を可視化します。